うつ病の身体症状

うつ病」の症状と聞いてなにを思い浮かべるでしょう?



気分が沈む・気が晴れない・無理力感・何をするにもおっくうになる・なにをしてもつまらないといったところでしょうか。



この様な「気分の変化」は、うつ病と診断される際のひとつの目安で、一般的にも知られていることだと思います。



ところがうつ病には、身体的にも様々な症状がでるということを、あまり知られて無いようです。





では、うつ病の身体症状にはどの様な症状が現れるのでしょうか?



特に目立って現れるのが、「全身のだるさ」(全身倦怠感)です。
何事にもおっくうになってしまうのは、このだるさからきていると言われています。




次に目立つのが、「消化器系」の症状です。
食欲不振・胃部不快感が現れ、それに伴っ体重も減ってきます。

特に40歳以上の人で、身体がだるくて食欲もなく、体重も減ったとなると「癌」を疑って内科を受診すると思いますが、実際診察すると特に異常はみられず、原因不明のままになることもあるようです。




うつ病になると、痛みを訴えることも多くなります。
なかでも、頭痛が多く、軽度から中等度の痛みが長時間続き、肩・首の筋肉がこることが多くなります。
頭が押さえつけられる・締め付けられるよな痛みが現れるのですが、夕方から夜にかけて軽快する傾向もあります。
うつ病は脳内物質のバランスが変化し、健康時と比べて痛みを感じやすくなります。




また、「神経系」の症状では、めまい・耳鳴り・痺れ感・体の冷えなどがしばしば現れます。




「循環器・呼吸器系」の症状では、動悸・頻脈・胸部圧迫感・血圧の変化・発汗・呼吸困難感・のどの詰まる感じなどが出現します。

これらの様々な身体症状は、朝から午前中にかけて強く、午後から夕方にかけて軽快する特徴があるのですが、これはうつ病の大きな特色です。




先ほども書きましたが、これらの症状があらわれると、まず、ほとんどの人が内科などを受診するとおもいます。しかし、いざ診察しても身体的な異常を裏付ける原因が見られず、「何でもありません」「自律神経失調症」「更年期障害」などと言われ、抗不安薬を投与され「がんばりなさい」と励まされてしまうこともあるようです。ご存知と思いますが、うつ病患者に励ましは厳禁です。もちろん、うつ病を疑い、心療内科・精神科を受診するようすすめる医者も多くいらっしゃいますが・・・。




私の場合も、この様な身体症状がいまだに現れるときがあります。首と肩の痛みが激しく夜も眠れなかったり、特につらいのが動悸と呼吸が苦しくなったときです。過呼吸になった感じでしょうか。

万が一このような症状が現れ内科など受診して「何でもない」と言われても、実際つらい症状が現れていればうつ病」を疑って、心療内科も受診してみてください。




うつ病は、気分の変化の症状では自覚しにくいこともありますし、また、はやい段階で治療をすればすぐ治る病気ですから。

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